コラム

顧問料とサービスの関係

法人

『顧問料1万円でいいよ。』

 

税理士と契約をして、不満を感じる

その原因は、

期待されるサービス内容と報酬額の不一致です。

 

たとえば、

顧問料1万円で出来ることは、

会計処理オンリーです。

 

1万円のお客様に半日使うと、

その税理士の売上は、

1万円×2×20日=40万円

そこから経費を支払っていくことになります。

付加価値的なサービスは、無理だと思われませんか?

 

2-3時間で出来る記帳を請負うのが精一杯の報酬額です。

 


 

期待されるサービス内容と報酬額の不一致

の原因は、

お互いアヤフヤなまま、契約をすることです。

 

当然の結末として、

サービスが良くないと不安不満を抱え、

別の税理士を探す・・

しかし、顧問料に惹かれて契約した過去があると、

元の税理士と内容ではなく、費用をついつい比べてしまいがちです

結果、同じことを繰り返してしまいます。

 

 

今の税理士に対して、不安不満を抱えている場合、

その不安不満を書き出してみてください。

 

そして、自分が何を求めているのか把握します。

そこから妥当な報酬額を調べてみればよいのです。

 


 

税理士の業界では、

”安くてお値打ち!”なんてありません。

(高くて質が悪いはあるかも)

お金(財務)を扱う専門家ですから、報酬が低くなれば、

自分が提供するサービス内容を報酬に合わせて下げるのは当たり前です

・担当者のレベル

・費やす時間

・アドバイスの有無

等で調整します。

それでなければ、クライアント間の整合性も取れないです。

本来の報酬を頂いているクライアントに、誠心誠意サービスできません。

 

 

ですから、私は、自分が妥当だと思われる報酬をお見積りします

契約さえできれば良いとは考えていません。

お互い納得した金額で契約するからこそ、

信頼関係が成立し、意味のある関係(依頼者にとっては支出)と思います。

 

 

税理士顧問料は、節約しやすい部分かもしれませんが、

どんな税理士と顧問契約を結ぶかで

大げさでなく、

未来が変わります

 

ただ税務処理をして欲しいのか、

節税のアドバイスが欲しいのか、

自社(自営)の利益が増えるようなコンサルが必要なのか、

求めるレベルによって、報酬が変わります。

不満が合って、税理士を見直す場合には、

今の税理士がどのレベルで、

次はどのレベルの税理士を選びたいのか、

意識することが必要です。

 

 

弊所では、

 

決算申告のみのご依頼の場合、

・税務処理

・節税アドバイス

をご提供します。

 

 

顧問契約をされる場合、

財務コンサル等の役割を果たします。

 

初回にヒアリングをし、

お話を伺い、

何を求めていらっしゃるのか把握してから、お見積りします。

 


 

 

むかし、

比較的規模の大きな企業で、給与計算をエクセルでされていました。

経理役員が、給与ソフト導入に頑なに反対ていました。

 

その企業が給与ソフトを導入すると、導入費用も頂かないので、

私は時間と能力をただ浪費するだけですが、

その企業にとっては絶対にプラスと信じて、提案しました。

しかし、頑なな反対・・

 

私も単純に”会社によくなって欲しい”気持ち一つで動いていたので、

最終的には、『別に、導入しても、しなくてもいいんですよ』と伝えていました。

 

その場では、導入しないという結論になりました。

 

が、翌日、社長から”導入する”と電話が掛かってきました。

 

 

失礼にも、最後に私が、社長に言い放った一言で、気持ちが変わったそうです。

「大きな会社で、給与ソフト導入していない企業がありますか?

なぜでしょうね。」

「社長がゴルフの回数1回減らして、給与計算ソフトを導入した方が余程、効果的ですよ」

 

「俺が、ゴルフ1回減らせばいいんだもんね!笑」

と社長が仰っていました。

 

そして、一連のやり取りを見聞きしていた

強面の会長が、後日私に・・

「だいたい俺みたいなヤクザみたいなのに、意見を言うやつなんて、いない。

若いのに面白いな、社長と協力して好きにやったらいいよ」と仰いました。

ちょっぴり嬉しかった記憶です。

 

私が担当になってから、

頻繁に社長から電話も、訪問も増えました。

こっそりと、10年後の未来像も教えてくれました。

そういったことは、ちょっとした喜びです。

 

この社長との関係も、

私にとっては、特別な関係ではありません。

顧問契約していらっしゃる会社の社長とは、

お互いに忌憚のない意見交換が出来る関係です。

きっと、それはお互いに納得の契約内容の上に、関係を築いているから、

成り立っているのではないでしょうか。

 


 

 

 

税理士の顧問料の高い安いなんて、

数万円です。

 

どんな税理士を選択するかで、将来の利益が数百万円変わることも、

驚くことではありません。

 

それを思えば、

飲食代、交際費、旅費、

どれかを工夫して、捻出した方が良いのにな。

と思わずにはいられません。

 

 

 

弊所の価格は、

”音ちゃん価格”

です。

今でも深い付き合いの社長が名づけてくださいました。

”音ちゃん(税理士の音谷)”が担当する内容に価値を見出してくださることは、

とても嬉しいことです。

 

税理士

音谷麻子

 

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