コラム
【創業時に大切なこと】
法人個人
【創業時に大切なこと】
自分が”独立”というカタチでしなければ、
その理想が実現しないという『強い想い』
世の中では、これをビジョンと言ったりします。
これから、独立しようと思っている方は、
どんな想いを抱いていますか?
参考になればと、私の独立秘話(?)をご紹介。
私は
<ことのは>
という事務所名に
それぞれの[想い(ことのは;言の葉)]を実現する縁の下の力持ちになるぞ!!
という想いを込めています。
「魂の退社」稲垣えみ子氏著
一人親、関東圏に親戚無し、税理士2世でもなし、資金なし、コネなし、
ナイナイずくしの私(音谷)も、まさに”魂の退社”をしました。
やっと手に入れた
安定収入、安定した老後・・
どうして手放しちゃったの?
自分でも未だに不思議です。
自分でも無謀だと心底思っています。
実は、音谷の親も経営者。
バブル崩壊とともに経営も崩壊し、いろいろと崩壊。
絶対に自営業は嫌だ!と心底思っていたのに。
安定して平凡な生活を、誰よりも望んでいたのに。
人生とは、分からないものです。
周りの反応も、反対の嵐!!
いやぁ、それはものすごい嵐でした。
みんな心配してくれるのは、理解しています。
ありがとうございます。
独立してしまってからは、そういった声は、聞こえてきません。
もしかしたら、「調子どう?」って怖くて聞けないのかも知れませんね。
聞かれれば、すかさず「ボチボチなので、お客様ご紹介してください!」って言うのに、なかなか言わせてもらえません^^;
特に男性が独立する時など、家族を養う立場にある場合には、同じような経験をされると思います。
それでも、どうしても”独立”したのは、
「私のやりたいことをするには、他に方法がなかったから」
私の願いは、
クライアントにとって、必要な時に必要な時間を使いたい
どうして、そう思うようになったかというと、こんな複数の経験です。
誤解の無いように事前にお伝えすると、私も雇う側になれば程度の差こそあれ、同じことを思うでしょう。
そういった意味では、申し訳ないと思う気持ちもあります。
<雇う側>
顧問料が高い又は税務又は人間関係が難しいところを、いかにたくさん担当させるか。
<現実(音谷)>
社長が来訪されるようになる。
社長から電話がよく掛かる、相談が増える。
システムを新しいシステムに変更する(多大な時間がかかる)。
過去に適切でないことが発見されれば、相談し改善する。
などなど。
<結果>
顧問料の兼ね合いで、他の担当者でもよさそうになれば、急に担当を外される。
余計なことばかりして、効率が悪い所員という評価に。
クライアント第一のため、所長にも意見する=可愛くない使いにくい所員。
金銭的な冷遇。
↓
組織に所属しては、私の想いを実現するための方法は実現できない
クライアントとの関係を継続できないことがつらい
クライアントと相談して必要だと思ったことを、
一緒に試して、検討して、実現していく。
組織が持つ【ことのは=ビジョン】の実現のための一員として、私も全力投球する。
顧問料は、後からついてくる。
だから、私の行動は全て先行投資。
経営者の幸せ・社員の幸せは、
組織にかかっている、
そう信じているから、
一人の人として、 全力投球。
私の目の前で、もう二度と経営破綻が切欠で、
崩壊し、苦しみ、哀しむ人を見たくない。
私にとっては、譲れない想い。
”先行投資”という考え方が、税理士業界には馴染み難い。
顧問料は上がり難いものという前提もある。
でも、私の経験では、幸いそういったことは起こっていない。
クライアント側から、ある日突然「2万円顧問料上げていいよ」って声がかかったりする。
その時、私は想いが伝わっていたのかな、という幸せな気持ちも、プレゼントされる。
甘っちょろい理想かもしれないけど、
かなり本気で目指している理想。
勤務時代には悩んだこともあった。
「もう言われたことだけして、無難に口も挟まず、静かに平穏に過ごそうかな。」
生涯勤め人を望む私は、ボソッと先輩に呟いた。
「そんなの音谷さんじゃないじゃない。
〇〇さんだって、〇〇さんだって、今の音谷さんだから、今みたいな関係になってるんでしょ。
音谷さんにしか出来ないよ。」
先輩のそんな些細な言葉が、ことのは税理士事務所を支えてくれています。
言葉のチカラというのは、大きい。
【ことのは】には、そんな想いも込められています。
独立すると表明し、熱い思いを伝えると、
周りから「そんなの理想だよ」なんて声が、聞こえたりする。
「理想じゃなかった現実なんてあるの?」
「既に現実なんだったら、私がする必要ないもん」
私の応え。
あなたの想いが”(周りから見て)理想か現実か”なんて重要ではない。
重要なことは、
その想いがホンモノかどうか。
現実から逃げているだけじゃないのか?
そんな疑問を持ちながらも独立し走り抜ける。
走り抜けた後に残る軌跡で、
その想いがホンモノだったのか他人の目に見えてくる。
でも、どのくらい走り続けたらいいのかは、分からない。
それでも走り続けられるのならば、きっとホンモノの想い。
その想いに出逢えた過去に感謝して、
魂の退社をして、
私も、あなたも、その周りの人も、きっと今よりもっと幸せにしましょ。
次回【創業時に大切なこと】
「想いがホンモノか確かめる方法」
次回は、税理士っぽい話します。
税理士 音谷麻子